ダイエットのためのジョギング(前編)
ダイエットのための運動としては有酸素運動が効果的で、有酸素運動の中でもジョギングが最も効果的で続けやすいです。この前編では、有酸素運動とはなにか、なぜ有酸素運動が効果的なのかについて解説します。
ダイエットに王道なし

ダイエットの方法として巷では本当に無数とも言えるさまざまな方法がうたわれています。
その中で「ラクして痩せる」「運動しないで痩せる」などといった謳い文句で宣伝してい
るものも少なくありません。
言うなれば世の中には、「ラクして運動せずに確実に痩せられるダイエット方法」がた
くさん存在しています。
ですが、その方法で本当に痩せることはできるのでしょうか。
痩せるのには、必ずその変化の原因があります。甘くて胡散臭い謳い文句にうまく乗せ
られて、その方法が本当はどれだけの効果をもたらすのか、本当にこの方法で痩せる根拠
は正しいのかについて考えないままでいると、痛い目を見るときが来てしまうのではない
でしょうか。
究極的にはダイエットを成功させるためには、なんといっても適度な運動を習慣づけてや るようにすることが地道ですが実は一番確実で、近道であるといえます。
ダイエットにはきつい運動ではなく有酸素運動を
有酸素運動とは
有酸素運動とは、酸素を十分に取り込みながら行う、比較的軽めの、 きつさをあまり感じない程度の運動のことを指します。具体的にどれくらい軽い運動かと いうと、人とおしゃべりしながらでも1時間くらいはラクに続けていられる程度のもので す。そのため呼吸にも余裕があり、十分な量の酸素を体に取り込むことができます。
有酸素運動で脂肪燃焼
酸素を体内に多量に取り込むことにより、体内の糖質や脂肪をエネルギー源として燃焼さ
せることができます。とはいえ、有酸素運動を始めていきなり脂肪が燃焼し始めるわけで
はなく、最初の10分ほどは筋肉と血液の中にある糖質が主なエネルギー源となります。
10分を過ぎてくると徐々に血中脂肪がエネルギーとして使われ始め、20分以上反復して
有酸素運動を行うことで、ようやく体が脂肪燃焼のサイクルに入ってきて、どんどん脂肪
が燃焼する状態になるので、有酸素運動はある程度以上長時間続けることが大切です。
激しくてきつい運動の無酸素運動

一方、有酸素運動よりも激しい、きつく感じるような運動は無酸素運動といいます。息が荒くなったり、肩で息をするようになったりして運動中に完全に満足 には呼吸ができないため、取り込める酸素が不足した状態で運動することになります。無 酸素運動状態ではエネルギーを生み出すために筋肉内のグリコーゲン(糖質)を代わりに 使うのですが、これはすぐになくなってしまうために長時間運動を続けることができませ ん。また、このさい筋肉内に乳酸が発生するため、体は疲れを感じます。
筋肉を鍛え、基礎代謝を高めるためには無酸素運動は適していますが、ダイエットを目的 とするならば有酸素運動を行うのが効果的です。 では、沢山ある有酸素運動の中でどんな運動をするのがいいのでしょうか。 その答えは次のページでわかります。 続きます。